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  • ロアン宮殿に向かって右手には、階段状の屋根とうずまき型の屋根のチグハグな建物がある。ルーヴル・ノートルダム美術館(Musée de l'Œuvre Notre-Dame)である。建物に向かって左部分は、14世紀に建てられ、向かって右部分は、16世紀に建てられた。後期ゴシック様式とルネサンス様式を見事に融合した設計だ。当初は、ノートルダム大聖堂の建設、修復、維持のため、大聖堂の倉庫、石工たちのアトリエとして使われていた。細かい彫... 続きを読む
  • 内部には装飾博物館、美術館、考古学博物館があり、貴重なコレクションを展示している。装飾博物館に入ってすぐの舞踏会の間では、今も重要な政府行事が行われている。ミッテラン元大統領、元シラク大統領、エリザベス女王、オバマ元大統領、サルコジ元大統領も、この豪華絢爛な広間で時を過ごした。大広間はヴェルサイユ宮殿にもひけをとらない。19世紀の初めには、ナポレオン一世夫妻が滞在したこともあった。詳しくは、博物館入... 続きを読む
  • ロアン宮殿は、1744年にルイ15世を、その数年後にマリー・アントワネットを迎えている。ルイ16世と結婚するため、初めてフランスに足を踏み入れた未来の王妃は、壮大なパリ様式のこの建物に圧倒されたことであろう。特に、彼女が到着したのは夜だったので、ランプに照らされたロアン宮殿の扇形正面入口は、実際よりもかなり大きく見えたはずだ。マリーの寝室窓から見える南側イル河畔の家並みはあまり美しくないという理由で、事前... 続きを読む
  • 大聖堂を左手に見て、右側奥に見えるのは、パレ・ロアン/ロアン宮殿(Palais Rohan)。ルイ14世付きの建築家で、ヴェルサイユ宮殿の礼拝堂を手がけたことでも知られるロベール・ド・コットが設計し、1732年から1742年にかけて建設された。緩やかに傾斜する地面の上に建てられたとは思えないほど、見事なシンメトリーの建物。目の錯覚で、上下左右対称に、実際よりも大きく見えるように造られている。白い石や煉瓦の少ないこのアル... 続きを読む
  • フランスは広場が美しい。そして実によく考えられている。ストラスブールの広場も、もちろんその例外ではない。特に昨今、都市計画が進んで、広場がさらに美しく整備された。ストラスブール大聖堂を出て、すぐ南側のシャトー広場(Place du Château)は、2013年に整備工事が終わり、ストラスブール一美しい広場に生まれ変わった。大聖堂前の土産屋ばかりに気を取られていると見落としてしまいそうな一角だが、この広場には、ストラ... 続きを読む
  • ストラスブール大聖堂は、332段と言われる階段をゼーゼー言いながら登って、プラットフォームへ。この位置は、ちょうど66mで聖堂の中間地点にあるらしい。全体で142mの大聖堂は、その上半分全てを一本の塔が担っている。14世紀末まで、このプラットフォームの位置まで、つまり鐘楼の下部分までが、本来のストラスブール大聖堂の姿であった。想像してみてほしい。塔がなければ、パリのノートルダム大聖堂やその他の地域の大聖堂と同... 続きを読む
  • 天文時計のすぐ前に、ひっそりと佇む見事な柱がある。こちらもまた見逃してはならない。最後の審判を描いた初期ゴシック彫刻の傑作品である。上段に、王座につくイエス・キリスト、横に、キリストの受難のシンボル(十字架、槍、茨の冠)を持つ3人の天使、中段にラッパを吹き祝福する4人の天使、下段には、4人の福音書記家が描かれている。4人の福音書記家の足元には、伝統的キリスト教美術における象徴表現があるので、何が誰を表... 続きを読む
  • ストラスブール大聖堂の時計は、3代目。2度の刷新を教訓に生まれた完璧な機械である。1代目は、1354年に完成し、16世紀まで時を刻んだ。現在のルネサンス様式の装飾となった2代目は、1574年に完成し、200年以上時を刻み続けた後、フランス革命の年に動きを止めた。有名な数学者コンラッド・ ダシポディウス、スイスの時計師ハブレヒト兄弟を含む、画家、時計師、天文学者、数学者の知恵の結晶であった。長い間放置されていた天文時... 続きを読む
  • 大聖堂を上空から見ると十字架の形をしていることが多い。これは、キリストによる救いを象徴的に表しているためだ。聖堂、祭壇部は、通常、太陽の昇る東を向いている。これは、救いの光に向かい、神の国を待望する姿勢を意味している。ストラスブール大聖堂の祭壇天井部には、聖母マリアに戴冠するキリストと12使徒が描かれている。神の色とされる金色、天界の形とされる円形をふんだんに用いている。第二次大戦中アメリカの砲撃を... 続きを読む
  • 13日の金曜日。なんだか不吉な感じのする日だが、普段通り大聖堂を紹介したい。(本当は、数字の13は聖なる数)大聖堂の北翼廊部分は、1015年建設当初のロマネスク様式を残し、半円形を基にしている。太い柱と厚い壁。大聖堂の他の部分とは明らかに異なる造りをしている。ほの暗い大聖堂の中に差し込む清らかな光。気づいた人はみんな上を見上げたことだろう。時間に追われて大聖堂を通り過ぎるなんてもったいない!少し立ち止まっ... 続きを読む

ぶるぐれんとうざき

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フランスの東端アルザス地方の伝統と文化を伝えるため、毎日の生活や読みものから得た情報を独自の視点でお伝えしていきます。

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