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ストラスブールを歩く・25―レピュブリック広場に置かれた悲しむ母の像

現在、レピュブリック広場の中心には、白い石で作られた戦没者慰霊碑が置かれている。
ドイツ統治下の、第一次大戦中は、共和国広場は皇帝広場と呼ばれ、中央にはドイツ皇帝の騎馬像が置かれていた。

1936年以降、死にゆく2人の息子を悼む母の像に取って変わられている。
この像こそ、アルザスの過去と未来を反映する作品だ。
レピュブリック広場

息子たちはフランス側とドイツ側を向き倒れている。
2人を抱えて、悲しむ母。
かつて、2つの国(ドイツとフランス)について戦い、命を落とさざるえなかったアルザス人たちを象徴したものだ。
国を象徴する軍服を脱ぎ、ドイツとフランスを表す2人の手はしっかりと握られている
記念碑には、簡潔に「死者たちへ(A NOS MORTS)」とだけ刻まれ、平和への強い想いが伝わる作品である。ロダンの様式を真似て、制作された。
刻まれている年号からわかるように、二つの世界大戦の他に、1945~1954年のインドシナ戦争(ベトナム、ラオス、カンボジア戦争)、1952~1962年のアルジェリア戦争の戦没者に対しての慰霊碑でもある。

この作品を見て、『おかあさんの木』を思い出すのは、私だけだろうか。
戦争で大切な息子を失わざるをえなかった母の悲しみは、どれほどのことだっただろう。

春はモクレンが、
レピュブリック広場

秋は(日本から贈られた樹齢100年以上の)イチョウの木が紅葉して美しい。
レピュブリック広場
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ぶるぐれんとうざき

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