遠藤周作とキリスト教

昨年は、キリスト教作家として知られる三浦綾子を紹介した。
今日は、彼女と同時代を生きたキリスト教作家、遠藤周作の生誕100周年記念日なので紹介したい。

三浦綾子の小説は、キリスト教の背景知識を持たなくともスラスラと読みやすいが、
遠藤周作の小説は、背景知識を持ってから臨んだ方がいい。その方が、新たな視点として捉えられて、ズシンと響く。
遠藤周作
遠藤周作は、1923年3月27日に東京で生まれる。幼年期を旧満州大連で過ごした後、兵庫県の神戸に帰国。1933年、10歳でカトリックの洗礼を受ける。27歳でフランスに留学、帰国後は東京で執筆活動に励む。73歳で亡くなるまで、日本人の精神風土とキリスト教との間の違和感を追究する100冊以上の作品を刊行した。その中から3冊選ぶとしたら、私はこれ↓

映画よりも小説で読みたい『沈黙』。キリスト教弾圧が行われていた17世紀の長崎が舞台。「俺は生れつき弱か。心の弱か者には、殉教さえできぬ。どうすればよか」
遠藤周作

遠藤周作が70歳のとき発表した『深い河』。「あの方はエルサレムで刑にあった後、色々な国を放浪しておられるのです。今でさえも」
遠藤周作

100%人間で、100%神であったイエス・キリストの、人間の部分に焦点を当てた『イエスの生涯』。「神は善人にも悪人にも陽を照らし、義者にも不義者にも雨をふらし給う」
遠藤周作

遠藤周作の作品の中には、説明が妙に長かったり、暴力的だったりするものもあるので、注意して読みたい。

東京都民の周作さんと北海道民の綾子さん、
どちらも魅力的だけど、
どちらか選ぶとしたら、私はもちろん道産子に一票!

今日で、ブログ記事100件達成したよ。Yes!
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ぶるぐれんとうざき

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