アルザスで私が出会った星の王子さまと聖書

今年は、アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ著『星の王子さま』が日本で発刊されてから70年の年。
こんな特別な年だから、私がアルザスで出会った星の王子さまについてお伝えしたい。
星の王子さま
ウンゲルスハイムの星の王子さまテーマパーク。

フランスで唯一の星の王子さまパークのあるウンゲルスハイムの隣町エンシスハイムは、1492年11月7日に隕石が落下した場所。
この目撃・保存記録は、ヨーロッパで最も古いものとされている。
隕石
それから500年以上の時が経ち、『ビオスコープ』(環境保護をテーマにしたテーマパーク)が閉まり、『星の王子さまパーク』が開くことになったのは、偶然ではなく必然であったと私は思う。星の王子さまパークは、ビオスコープで使われていた土地を、非常にうまく利用した。


星の王子さまパークに行くのに、難しいことは考えなくていい
このテーマパークは、誰かと一緒に行って、体を動かして、思いっきり楽しむ場所。
星の王子さまだって、笑っているから、大丈夫。
星の王子さま
暑い日には水浴びを。

小さな子供が乗れる飛行機から、大きな子供(大人)が乗れるジェットコースターや気球まで。
「世界でたった一つの『気球』のテーマパーク」が謳い文句。
星の王子さま
ミニ牧場で動物に触れたり、ミニシアターで最新の映像に触れたりもできる。

私は、子どものときに初めて読んだフランス人の本が『星の王子さま』だった。
でも、それから何度読んでも、後から思い出せるのは、絵がかわいいことと、「かんじんなことは目に見えないんだ」のセリフだけだった。
想像力が足りなかったからか、日本の童話に馴染みすぎていたからか…。
フランス語で本が読めるようになって、最後まで読んで、感動した。
星の王子さま
『星の王子さま』は、自由に解釈していいと思う。
私は、将来、『星の王子さま』みたいな本を、日本の背景に落とし込んで、日本語で本を書きたいと思っている。

バオバブの木が、北海道のオンコ(イチイ)の木だったら…。
オンコの木
オンコの実、子供の頃、よく食べていたけど、毒性があったんだよね。

キツネが、北海道のキタキツネだったら…。
日本語版『星の王子さま』では、キツネが「なつかせて(Apprivoise-moi)」と言う大事な場面が、いまいちしっくりこない。動詞「apprivoiser」の日本語訳の収まりが悪いのだ。
思い切ってこうイメージしてみた。
キツネ
キタキツネは着物を着ていて、「なつかせて(Apprivoise-moi)」の代わりに「帯結んで」って言ってくる。

聖書では、きずな=結ぶ帯。
「愛を身に着けなさい。愛は、すべてを完全に結ぶ帯(すべてを完成させるきずな)です」という言葉もあるから。
(コロサイの信徒への手紙3章)
キタキツネ
そこまで書いたら、この際だから、聖書のコリントの信徒への手紙13章を、日本人にわかりやすいように、話を作ろうっと。
長い長い聖書の中で、1番重要なのは、この章。
「愛は忍耐強い。愛は情け深い…」

いつサンテグジュペリに手紙を書こうかな。
「王子さまが帰ってきたよ」と。
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ぶるぐれんとうざき

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