ストラスブールを歩く・4―通りの名前

旧魚市場通り(Rue du Vieux Marché aux Poissons)を歩いて北へ向かう。
かつて漁師たちの声で活気に満ちていたこの通りには、現在、人気のブティック、菓子屋、飲食店が所狭しと立ち並ぶ。
この通りと平行して左手に樽職人通り(Rue des Tonneliers)があり、かつて発言力の高かった同業組合の大きな樽を、広場に配している。

通り名を知るには、どうしたらいいのか?
道沿いの壁にかかっている青い板の標識を見ればよい。
アルザスの標識は、ちょっと特殊で、もとのアルザス語の名称(下)と、フランス語に訳した名称(上)の二つが示されている。
処女の道

ところで、18世紀頃まで、町の中には、通りの標識は存在せず、人々はその通りの何か目印になるものを基準にして、その道を判断していた。
焼けた道

現在の通りの名前は、当時そう呼ばれていたように、かつて存在した店、同業組合、市場の名前、出来事、歴史に名を残す人の名前からつけられている。
樽職人通りやパン屋通りなど、どの町にも見られるが、昔は同じ職業の人が集まって住んでいた
同業組合で、大きな機械を利用したり、有効に資本を投資したりするためであり、それが、非常に効率的なことだったのである。

「ストラスブールを歩く」は、まだまだ続きます。
読み逃した人は、こちらから
ストラスブールを歩く・1―起源
ストラスブールを歩く・2―中世の街に入るルート
ストラスブールを歩く・3―旧税関とコルボー橋

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