ストラスブールを歩く・12―聖堂の中心で愛を叫ぶ

大聖堂を上空から見ると十字架の形をしていることが多い。
これは、キリストによる救いを象徴的に表しているためだ。

聖堂、祭壇部は、通常、太陽の昇るを向いている。
これは、救いのに向かい、神の国を待望する姿勢を意味している。
大聖堂の聖堂
ストラスブール大聖堂の祭壇天井部には、聖母マリアに戴冠するキリストと12使徒が描かれている。
神の色とされる金色、天界の形とされる円形をふんだんに用いている。

第二次大戦中アメリカの砲撃を受け壊されてしまった小さなステンドグラスは、
1956年、EU評議会から贈られた新しいステンドグラスに置き換えられた。
聖堂の窓
聖母マリアの象徴でもあり、ストラスブールの町の象徴でもあるユリの花を持ったイエス・キリストが、聖母マリアに抱えられている。イエスへの母なる愛情、そして全人類を思いやる心といったマリアのを表しているかのような温かい作品だ。

ところで、この小さなステンドグラスの上部には、ちゃっかり欧州評議会の紋章(12個の星のマーク)が描かれているので、見つけてほしい。
さすが欧州評議会!自分たちの宣伝も忘れてはいない。
欧州旗
欧州旗の青地は「青空」を表し、星の描く円環は「ヨーロッパの人々の連帯」を表している。
12個という星の数は最初から決まっていたもので、「完璧」と「充実」を表す。

加盟国の数を表すものではないので、この12の数は、今後、増減することはない。
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

ぶるぐれんとうざき

あるざすかいのブログへようこそ !
フランスの東端アルザス地方の伝統と文化を伝えるため、毎日の生活や読みものから得た情報を独自の視点でお伝えしていきます。

ブログ内検索

QRコード

QR