ストラスブール大聖堂の時計は、3代目。2度の刷新を教訓に生まれた完璧な機械である。
1代目は、
1354年に完成し、16世紀まで時を刻んだ。
現在のルネサンス様式の装飾となった2代目は、
1574年に完成し、
200年以上時を刻み続けた後、
フランス革命の年に動きを止めた。

有名な数学者
コンラッド・ ダシポディウス、スイスの時計師
ハブレヒト兄弟を含む、画家、時計師、天文学者、数学者の知恵の結晶であった。

長い間放置されていた天文時計を生き返らせたのは、ストラスブールの技師
ジャン=バプティスト・シュウィルジュ(Jean- Baptiste Schwilgué)で、
1838年から
1843年に、現在の時計に補修した。高さ18mもあり、下段に教会暦、カレンダー、天球、黄道十二宮、太陽時、月相、復活祭の日 などを表示している。

高部に精巧なからくり人形が仕掛けてあり、下部の左側の天使が
15分を告げる金を鳴らすと、
人の一生を表す子供、青年、大人、老人のからくり人形が、15分おきに
死神の前を通り過ぎるようになっている。

英語、仏語、独語に自信があって、もっと詳しく知りたい人には、お昼に流される大聖堂の特製動画をお勧めしたい。
11時半に大聖堂南側でチケットを購入し、特製動画は
12時から。
待ちに待った
12時半からは、上部イエス・キリストの前を
12使徒が行進し、左上部の
鶏がとってもかわいらしく歌い、翼を動かす。
待ち時間が長いので、時計を見ながら、『
大きな古時計』の歌でも心の中で歌ってはどうだろうか。
「ストラスブールを歩く」は、まだまだ続きます。
ストラスブール大聖堂に関する記事は、こちらから
ストラスブールを歩く・5―大聖堂とともに天を仰ぐストラスブールを歩く・6―大聖堂の正面入り口を味わうストラスブールを歩く・7―大聖堂の中へストラスブールを歩く・8―ステンドグラスの意味ストラスブールを歩く・9―宗教改革に寄与したパイプオルガンストラスブールを歩く・10―大聖堂のマスコット犬ストラスブールを歩く・11―ロマネスク様式の残る大聖堂の北翼廊と彫刻ストラスブールを歩く・12―聖堂の中心で愛を叫ぶ
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