ストラスブールを歩く・15―大聖堂を見上げる。大聖堂から見下ろす。

階段

ストラスブール大聖堂は、332段と言われる階段をゼーゼー言いながら登って、プラットフォームへ。
この位置は、ちょうど66mで聖堂の中間地点にあるらしい。
全体で142mの大聖堂は、その上半分全てを一本の塔が担っている。

大聖堂

14世紀末まで、このプラットフォームの位置まで、つまり鐘楼の下部分までが、本来のストラスブール大聖堂の姿であった。
想像してみてほしい。
塔がなければ、パリのノートルダム大聖堂やその他の地域の大聖堂と同じような格好になってしまう。それではオリジナリティがない。

15世紀に付け加えられたこの尖塔がなぜ1本になったのか、なぜこの様な特異な形を留めるようになったのか、疑問を持つ人も多かろう。これは、経済的な理由からではなく(ストラスブールの経済は川のおかげで常に潤っていた)、設計上の問題からであったらしい。

景色

スタンダールゲーテなど、多くの作家たちが展望台に登り、インスピレーションを得た。
実際に登ってみると、ストレスもどこかにいってしまう。
大聖堂から眺める景色は、ただただ美しい

「ストラスブールを歩く」は、まだまだ続きます。
ストラスブール大聖堂に関する記事は、こちらから
ストラスブールを歩く・5―大聖堂とともに天を仰ぐ
ストラスブールを歩く・6―大聖堂の正面入り口を味わう
ストラスブールを歩く・7―大聖堂の中へ
ストラスブールを歩く・8―ステンドグラスの意味
ストラスブールを歩く・9―宗教改革に寄与したパイプオルガン
ストラスブールを歩く・10―大聖堂のマスコット犬
ストラスブールを歩く・11―ロマネスク様式の残る大聖堂の北翼廊と彫刻
ストラスブールを歩く・12―聖堂の中心で愛を叫ぶ
ストラスブールを歩く・13―嬉しいときも悲しいときも知っているからくり時計
ストラスブールを歩く・14―天使の柱とそれを見張る男
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