ストラスブールを歩く・20―宝物を守る財団

ロアン宮殿に向かって右手には、階段状の屋根とうずまき型の屋根のチグハグな建物がある。
ルーヴル・ノートルダム美術館(Musée de l'Œuvre Notre-Dame)である。
建物に向かって左部分は、14世紀に建てられ、向かって右部分は、16世紀に建てられた。
後期ゴシック様式とルネサンス様式を見事に融合した設計だ。

美術館

当初は、ノートルダム大聖堂の建設、修復、維持のため、大聖堂の倉庫、石工たちのアトリエとして使われていた。
細かい彫刻が、人の手によって、生まれ変わっていくのを見るのは、感動ものである。

石工

ここでは、現在でもルーヴル・ノートルダム財団(Fondation de l’Œuvre Notre-Dame)として大聖堂の管理にあたっており、大聖堂の数々のオリジナル作品を保存している。
こういった例はフランスでも珍しいらしい。
フランス革命や独仏戦争の難をこれら傑作品が逃れることができたのは、この財団のおかげなのである。
20世紀以降、美術館として、11世紀から現在までストラスブールとライン上流地方の芸術作品を展示している。
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