赤と白は、日本とアルザスの色

12月、赤と白の衣装に身を包んだサンタクロースを待ちながら、赤と白のワインを飲む。
紅白歌合戦を見ながら、おせち料理や年越しそばに入っている紅白かまぼこを食べる。
1月、紅白餅で正月を迎える。
気づけば、巷は、赤と白の色であふれている。
アルザス旗
(アルザスの旗)
地球の反対側、ここアルザスでも、この赤と白は馴染み深い。
なんてったって、アルザス旗は、この配色なのだ!!!

日本では、源氏が白旗を、平氏が紅旗を掲げて戦った源平合戦に、色の由来があるとされている。
言わずもがなの日本国旗。
結婚式やお祭りごとで目にする紅白幕。
ご祝儀で目にする水引。
子どもたちが学校でかぶっている紅白帽。
東京タワーに、郵便局。

めでたい色!
日本では、赤が赤ちゃんの出生を意味し、白が死や別れを意味するところから、人の一生を表すという説が有力らしい。

世界中にも、この色はあふれている。
赤と白は、自由と正義太陽と月の象徴と言われることもある。
この色を使っている国旗は、とても多い。
日本、インドネシア、シンガポール、カナダ、オーストリア、スイス、ポーランド、モナコ、イングランド、ジョージア、トルコ、チュニジア、トンガ…

2003年以降、アルザス地域圏で導入された下の旗の方が巷では出回っているが、
1990年のアルザスの旗

本来は、9世紀以降、中世時代によく用いられた紅白旗(この記事の一番最初に挙げた旗)をこの地方では利用していた。
大きな町の紋章だって、赤と白からなっていたのだ。
ストラスブールの旗(ストラスブールの旗)

セレスタの旗(セレスタの旗)

ミュールーズの旗(ミュールーズの旗)

アンシスハイムの旗(アンシスハイムの旗)

古くは十字軍が用い、現代では赤十字がこの色を採用している。
なんだか因縁を感じるなあ。
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

ぶるぐれんとうざき

あるざすかいのブログへようこそ !
フランスの東端アルザス地方の伝統と文化を伝えるため、毎日の生活や読みものから得た情報を独自の視点でお伝えしていきます。

ブログ内検索

QRコード

QR